英会話スクールに通うほどではなくても、ちょっと英語の世界を堪能したいと思えば大学がやっている隔週の英会話レッスンに通うこともできますが、近くの大学でそのような、社会人向けに開放されているレッスンはないか探してみるのもおすすめです。
ただ、これには2つ注意点があります。1つは、英語圏のことが知りたいという人が多いのに対し、日本のことを英語で説明するレッスンが非常に多くなっていることです。レッスンはシチュエーション別であったり、その日のテーマ、トピックを講師が決めたりしますが、まずは外国人に日本のことがきちんと言えるようにとレッスンを始めることも多いのです。
これは、海外のことが知りたいという英語学習者の要望に合っていないため、通うのが楽しくないと辞めてしまう人もいます。もしあなたがそうであれば、レッスン内容はしっかり確認し、ネット情報でわからなければ直接問い合わせフォームなどから質問を送ってみましょう。
2つ目の注意点は、講師はネイティブでも、複数人の日本人全員を相手にして話すことができないため、日本人相手に英語を話すパターンが多いことです。これも、ネイティブと話したいという人にとっては物足りないことです。
日本人同士だから下手な英語でも、間違った単語や文法でも伝わってしまうということはありますし、これならわざわざレッスンに行かなくても友達とできそうだと思ってしまうことも。日本人とペアを組まされて話すことに興味がなければ、このようなレッスンは向いていません。
確かに、日本のことを英語で言えるようにしておけばスムーズに会話ができますが、外国人の中で日本に興味がある人は限られています。また、海外に行けば自分が日本人であることをしっかり自覚してしまうものですが、英語圏で移民や外国人が多いと、現地の人はその人の国よりもその人自身のアイデンティティを見たりします。そうするとわざわざ日本のことを聞いたりはしないので、日本文化を英語で紹介する機会がいつ訪れるかというとそれはわかりません。
英語学習として役立たないというわけではありませんが、レッスン内容そのものがつまらないと感じ始めたら英語学習は一度キリを付けた方が良いでしょう。楽しくやってこそ上達ができるので、ネイティブとマンツーマンのレッスンが良いのか、トピックを決めずフリーで話したいのかを自分に聞いてみましょう。それに合ったレッスンを提供してくれるところでなら上達ができます。
