プログラミングをある程度マスターすれば、それはスキルとなり、お金が入るようにもなってきます。しかし、プログラマーとして働くには、ポートフォリオというものを作らなければなりません。
ポートフォリオとは、プログラマーやエンジニアが自己紹介として作る、自分の成果物です。「私はプログラマーとしてこんなサイトを作ることができますよ」というアピールになり、転職などで本格的に稼ごうとするならポートフォリオなしでは応募できないこともあります。
他の仕事なら履歴書でその人の経歴を知ることになりますが、プログラマーやエンジニアはその人の作ったものを見ればどれくらいのレベルかがわかるので、とてもわかりやすい指標となるわけです。ですから、履歴書に華々しい経歴が書けなくても、作ったポートフォリオが素晴らしければ採用の可能性は十分にあります。
これはプログラマーやエンジニアとして本業で稼ぐ場合に限らず、副業として働く場合にも大切です。仕事を頼んだものの、相手のスキル不足で向こうが意図したものが出来上がらなかったとなれば、とんだ時間とお金の無駄遣いになってしまいますよね。だからクライアントにもポートフォリオをきちんと見せ、自分の実力を知ってもらうのです。そうすることで相手は納得し、自分は身の丈にあった無理のない仕事をもらうことができます。
ポートフォリオはアイデア次第で何でもできますが、具体例が知りたいなら他の人のポートフォリオを見せてもらうのもかなり良い作戦です。完全に真似をすることはNGですが、スタンダードとなるポートフォリオを知れば、どの項目を作ればよいのかはわかります。
基本がわかれば、あとはそれを軸にして個性を出したり、可愛いキャラクターや自分の画像を取り込んでみるなどして見やすくする工夫をします。いつだって、相手の立場になって自分だったらこの人を雇いたいと思わせるように仕上げることが重要です。中にはユーモアを交えた面白いポートフォリオを作る人もおり、採用担当者を楽しませることができるでしょう。ポートフォリオを通じて、経歴やスキルだけでなく人柄も伝えられるのは自分にとっても相手にとってもメリットです。
ちなみに、このポートフォリオはプログラミングスクールに入れば、卒業する前に作れるようなところもあります。自分一人で作るのは自信がないなと思うなら、スクールに通ってその最終課題としてポートフォリオの作成に励むのも良いでしょう。