子どもが英会話教室に通うと生まれるメリットとデメリット

たまに、小さい時から英会話スクールに通っていたという子どもがいますが、彼らがそこで得たメリットとデメリットには何があるのでしょうか。小さいうちからの言語学習は良いとされていますが、実は隠れたデメリットもあるので注意が必要です。

幼少期から英語学習をすると、その時に子どもが持っている特別な能力、言語を母語として覚える能力が活躍するので、英語がペラペラになることもあります。インターナショナルスクールなど、毎日を英語の空間で過ごすとバイリンガルキッズになりますね。ただ、英会話スクールだと週に数回1時間やるかやらないかだけなので、バイリンガルキッズとまではいきません。

小さいころから英語という多言語、そして異文化に触れることで、自分に自信がつくというのは大きなメリットです。その自己肯定感が自分を支え、何かひとつでも他人より優れたものがあること、褒めてもらえることがあることを素直に嬉しく思います。

一方で、デメリットはその自信が高校生くらいから崩れてしまう可能性があることです。地頭が良い子はそのまま英語力を伸ばしていけるのですが、そうでないと少し残念なことが起こります。小さいころに英語をたくさん褒められて、「得意だね」と言われてそれが刷り込まると、本当は得意と言えるほどの点数を取れないのに、まだ自分には英語という武器があると思い込んでしまうのです。

その結果、希望していた高校には合格できず、英語を習っていなかった人たちにいつの間にか英語力で負け、挫折を味わったりすることもあります。得意だと信じ切っていただけに、大人の建前での褒め言葉を間に受けていただけに、そのショックは大きなものとなります。

子どもは褒めるともっと頑張ろうと思うので能力が伸びやすくなりますが、その効果は、大人になって本音と建て前がわかってきたり、周りとの実力差を意識するようになってくると消えます。そのまま英語が得意なまま育てば問題ありませんが、地頭によっては途中でついていけなくなってしまうので自信喪失が起きます。

これは英語だけでなく、他の習い事にも言えることですが、しかし英語は中学になると主要五科目となるため周りとの比較がされやすいのがポイントと言えるでしょう。だから劣等感も感じやすくなります。子どもに英語学習をさせたいなら、中途半端は良くないということは知っておきたいところですね。やるなら徹底して続ける、やらないならやらないのどちらかが賢明な選択肢です。

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