英語を話せるようになりたい、将来は英語を使って仕事ができるようになりたい。そんな風に思う人は多いでしょう。しかし英語の勉強は、学校の授業だけで完璧にできるものではありません。なぜなら、英語を使いこなすための勉強とはテストで点数を取るための勉強ではなく、現実に使われている言葉を学ぶということだからです。
そこで重要になるのが、独学で英語を勉強するということです。
しかし、独学で英語を勉強する上では、いくつかの課題や不安もあるでしょう。この記事では、独学で英語を勉強するシーンについて、特にスピーキングにフォーカスして独学方法を考えてみましょう。
スピーキングは多くの人が苦手意識を持つ分野でもありますが、何よりのコツは完璧に話そうとしないことです。特に頭のなかで文章を作ってから話そうとすると、その文章が正しいものなのかどうかが気になってしまって言葉にならないということもよくあります。
そのため、頭の中で英文を作ってから話すのではなく、まず思いついた単語を口にする、ということを意識しましょう。
独学の手法としては、お手本となるスピーキングを探してみるのも良いでしょう。
例えばTEDトークや海外ドラマで参考になるスピーカーや役者を探してみるのも良いでしょうし、動画配信サイトだと日本のアニメが英語版に吹き替えられていたりすることもあります。お手本にしたいスピーキングを見つけたら、その人の喋り方をできるだけ真似するようにしてみましょう。これにより、発音やイントネーションを学ぶことができます。慣れてきたらお手本の発声を耳で聞きながら少し遅れて発声(シャドーイング)してみたり、字幕を見ながらお手本の発声と同時に発声(パラレルリーディング)してみたりするのも効果があります。
それ以外の方法では、好きな洋楽をボーカルの歌い方を真似して歌ってみるという方法もあります。
この際、自己流のアレンジなどは避けて、できるだけボーカルの発音に近づけて、その人になりきって歌ってみましょう。これにより、ある程度単語の発音をよくしたり、既に学んだ発音記号をチェックしたりすることができるようになります。ただ、英語で歌っているだけでネイティブでない発音ということもあり得ますので、ただ英語の歌というだけで選ぶのではなく、英語のネイティブであるアーティストが歌っている曲を選ぶようにするのがポイントです。
そのほか、スピーキングの練習としては普段から頭の中で考え事をするときに英語で考え事をするように意識するという方法もあります。
例えば朝起きて、「今日の予定は何だっけ……」と考えたり、「そう言えばもうすぐあのマンガの発売日だな」と何となく頭の中で考えたりすることはないでしょうか。そういった”頭の中の独り言”を英語でイメージするようにしてみましょう。そうすると、「日常的な単語なのに自分が知らない単語」に気付くことができることもあります。例えば、「発売日って英語でどう言えば良いんだろう」などと気付いたら、ぜひ英語での表現を一緒に確認しておきましょう。
そうした積み重ねをしていくことで、やがて自然に英語で話せるようになっていくはずです。