英語に限らず語学を覚える時に必須なのは語彙力ですよね。文法を覚えるにせよ、その言語で会話ができるようになるにせよ、とにかく必要最低限の単語を覚えなければ先には進めません。ですからどんな時でも単語の暗記は必要になってくるわけですが、中にはなかなか覚えられない難しい単語もあります。これらはどのようにして覚えるのが正解なのでしょう。
人によって覚えやすい方法はあると思いますが、一般的には基礎に立ち返り、「忘れたころに覚え直すこと」になります。これを繰り返し、自分の脳が定着したと言うまで続けます。一発で覚えられるという人もいれば、100回覚えても定着しないという人もいるのでここは地頭の差が非常に大きいです。
これも多くの人が既にやっているでしょうけれど、このような覚えにくい単語は例文の中に組み込んで、例文ごと覚える方法がおすすめです。覚えにくいということはスペルだけでなくその単語そのものの意味が抽象的であることが多いです。ということは、それを使いこなせるだけの具体例があれば覚えやすくなるということ。その具体例が例文に当たるので、単語帳などにある簡単で使う頻度が高そうなものを覚えていきましょう。単語を入れ替えれば別の意味の文章も言えるので大変便利です。
ちなみに、受験を控えていてどれだけ頑張って覚えても全然単語が定着しないという学生がいますが、この場合は脳の状態が少し違う場合が考えられます。実際、学習障害のグレーゾーンだと判断された生徒もいるので、あまりにも人と比べて覚えが悪いと感じるならしかるべき医師に診断を仰いでから暗記の方法を考えなおすのもアリです。
ですが、人間の脳はそもそも物事を誰だって忘れてしまうものですから、暗記に時間がかかるのは差があっても皆同じです。英語となると、上を目指せば目指すほど覚える単語は数千、数万にものぼるのですから仕方ありません。皆覚えにくい中、その苦労を途中で辞めずに頑張っています。そしてそれを続けられた人だけが英語力が伸びるのです。
暗記は文法のように「わからない」とはならないので、どれだけ時間をかけて繰り返せるかにかかっています。記憶をつかさどる海馬の仕組みを考えると、寝る前に暗記した方が良いので暗記時間にもこだわってみましょう。そうすれば暗記を繰り返す工程が少し減るかもしれません。なかなか楽をして暗記できるものではありませんし、近道はありませんから地道にやるだけです。