私たちが日本で英語を勉強していると、かなりお上品な英語しか出てきません。ですから、海外ドラマや洋画でキャラクターたちが話す英語の多くがわからなかったりします。これは、彼らが喋っているスラングが教科書に出てこないからです。
一度ネットで調べてみるとわかりやすいのですが、日常的にネイティブが使うスラングのほとんどを知らないのではないでしょうか。これは英語上級者にも言えることです。なぜなら、TOEICや英検などの試験では、そのようなスラングは出てこず、学ぶ必要がないからです。
しかし、実際にはネイティブは本当に頻繁にスラングを使うのですから、最終的にはネイティブレベルにまでなりたいと思っているのなら避けては通れない道でしょう。ネイティブからすると、英語学習者がスラングを使うことには少し違和感がありびっくりするそうなのですが、しかし相手がスラングを使った時に理解できないと会話は成り立ちません。
つまり、自分が能動的に使うスピーキングとしてスラングを勉強するというよりは、相手が言っていることを受動的に受け取るリスニングとして知っておいた方が無難だということです。スラングがわかれば海外ドラマも洋画もよりわかるようになるのは確かですしね。
また、私たちが習っている英語はお上品なので、日常会話なのにどうしてそんなに丁寧な言い回しをするのかと思われることもしばしば。英語のネイティブではないことを知ってくれているのでそれも飲み込んでくれますが、もっとカジュアルな会話をするなら違和感のある状況になってしまいます。
本来ならネイティブがスラングを発するタイミングやシチュエーションを生で体感できたら真似もしやすいのですが、そうもいかないので実際は海外ドラマを見てそのタイミングを掴むことになるでしょう。これが一番近いスラングを理解する方法です。
英会話スクールでも、英語学習者に向かってスラングを言う先生はいません。スラングを教えてと言えるレッスンであれば良いですが、あまりメジャーなレッスンではありませんから、フリートークのレッスンを取ってお願いすることになるでしょう。ただし、フリートークレッスンは難易度が高いので、コミュニケーション能力と英語力、ともに底上げしてから申し込むタイプになります。そこを考慮しつつ、スラングを学んでより自然な英語が話せるようになりたいんだと言えば、ロールプレイなどでその感触を掴めるはずです。