学ぶという言葉の語源は、一説によると「真似る(真似ぶ)」にあるともされています。つまり学ぶということは創造ではなく模倣から始まるのだと言えるでしょう。では、『真似る』に準じた学び方とはどういうものかと考えてみると、これはより多くのインプットをし、より多くのことを試してみるということであると言えそうです。
こうした『真似』の対象のひとつに、『ほかの英語学習者』があります。英語が得意だという人や、「このように勉強したらうまくいった」という他の人の英語学習を、一度真似してみましょう。もちろん、それですべてがうまくいくわけではありません。人それぞれ環境が異なりますし、得意不得意があるものですから、誰かが試した勉強方法をそっくりそのまま真似するだけで上手くいくということは滅多にないでしょう。
しかし、まずは勉強というものをしてみなければ、自分なりの勉強方法を確立していくこともできません。「こうすれば上手くいく」という答えを外に求めてもいけませんが、最初から自分で何もかもをやろうとするのも難しいものなのです。
英語の勉強方法については、TwitterのようなSNSのほか、YouTubeなどのプラットフォームでもたくさん解説されています。もちろん、身近な友人に聞いてみたり、家族に英語が得意だという人がいればその人に聞いてみたりするのも良いでしょう。
そうして英語の勉強方法を集めていくと、そのうち『この人が言っていることと、この人が言っていることは矛盾している』というようなことも出てくるかもしれません。そういうときには、とりあえずどちらも試してみて、「自分にはこっちの方が向いているな」と感じた方をメインの勉強方法として継続しましょう。また、時期を変えて試してみると、以前は自分に合わないと感じた勉強方法が馴染むということもあります。
あるいは、どんな勉強方法を試してもうまくいかないということもあるかもしれません。そんなときには、どうしてうまくいかなかったのかを考えてみましょう。時間が足りなかったのか、つい怠けてしまったのか、一日の中で時間を確保するのが難しかったのか、勉強の内容が難しすぎたのかなど、色々な理由が考えられます。
理由が分かってきたら、その理由を解決できるように考えてみましょう。そうすると元々の勉強方法とはやり方が変わってくることになりますが、それでも問題ありません。やがて自分なりの勉強方法を確立していき、無理なく習慣化できるようになっていくでしょう。しかしその「自分なりの勉強方法」は、あくまで真似をしてみるという土台があってこそ見つけられるものです。だからこそ最初は、真似をするということが大切になってくるのです。