英語が苦手な生徒は、受験の時期が近づくと入試に英語が必要だと学習塾に来ます。英語は、文系に進もうとも理系に進もうともどちらにせよ必須科目になることがほとんどですからね。しかし、中には英語が苦手というより、英語を学べない生徒もいます。実際に彼らが書いた珍回答をここでご紹介しましょう。
とある中学3年生の受験生は、早く合格して親を安心させたいというとても親思いの子でした。しかし、英語はまったくやってこなかったと言います。
彼がどのくらいのレベルなのだろうと中学1年生の問題を解いてもらっていた時、すべての文章にピリオドやクエスチョンマークがありませんでした。ですから、その通りに伝えました。
すると、その次に見たのは、彼がすべての文末にピリオドとクエスチョンマーク、両方を書き足したことでした。一瞬思考が止まり、冷静になってから彼にどちらか一方を付けるんだよと教えると、「そうなの?」と言っていました。
またある中3の受験生は、今教えたことを次の瞬間には忘れていました。このようなことはよくあることで、珍しくはありません。週1で学習塾に通っていると、当然先週教えたことは忘れ去ってしまうので、毎回同じことをしなければなりません。しかし、そうしているとどうしても先に進まないので、親のプレッシャーから無理矢理進めることになります。
このように、学習塾では英語が苦手、あるいは学習できない生徒がたくさんいます。これを「学習障害のグレーゾーン」と呼ぶ人もいますが、実際には医者に診てもらう生徒は少なく、診てもらったとしても結論は曖昧であることが多かったり、そもそも親が認めないことから黙認されています。
普通に平均点は取れていたという人であればかなり衝撃の事実だったかもしれませんが、知らないだけで結構ありきたりなものです。そして成績表は意外にも1は付かず、2や3であることも多いです。学校の先生はよほどのことがない限り成績表に1は付けられないからです。
この珍回答がもっと面白い意味であったり、勘違いであったなら愉快な記事になったかと思いますが、そうではない場合もあることをもっと多くの方に知ってもらいたいと思います。特に親御さんたちは、自分の子どもの学習について理解することがとても大事です。身内で勉強を教えることが大変なのはわかりますが、そうすると一番良く子どもの理解力を把握できるので一度で良いからやってみてもらいたいです。