話す:質問

英語を話せなくて困る場面は様々想定されますが、その中でも『知りたいことを上手に聞き出せない』というのはかなり困りものです。コミュニケーションにおいて相手から何らかの情報を得たいということは決して珍しくありませんが、適切な質問ができないということは、そういった場合のコミュニケーションが成り立たないからです。

では、適切な質問をするためにはどのような対策ができるのでしょうか。

質問をする目的は何らかの答えを得たいということですから、基本的にはその意図を相手に伝えることが最優先事項ということになります。

したがって、できるだけシンプルに、こちらが何を答えてもらいたがっているのかということが分かりやすいように伝わる必要があります。いわゆる5W1Hで表されるオープンクエスチョンや、Do you…やAre you…から始まるYes/Noで応えられるクローズドクエスチョンといった質問は、できるだけシンプルに訊くのが良いでしょう。逆に言えば、そうした疑問詞の使い方や疑問文の作り方さえおさえておけば、基本的な質問は何でも可能であるということです。

これに加えて、ifなどを用いて仮定の話にすれば、『もし〜なら、〜ですか?』というような質問をすることもできるようになります。

また、文章を言い始めたときには普通の文章であったとしても、最後に “〜, right?” や “〜, isn’t it?” などを付けることで、「〜ですよね?」といったように擬似的な疑問文にすることもできますので、こういった表現も覚えておくと良いでしょう(この場合、語尾はDo you…のような文章と同様、疑問文風に上げます)。

そのほか、例えば『どういう本を読むの?(What book do you read?)』という質問をするときなど、what + [名詞]を最初に持ってきて『どんな〜を……?』や『何の〜を……?』といった表現を作れると便利ですので、これも覚えておくと良いでしょう。

こういうときにポイントになるのは、日本語の訊き方と疑問詞が必ずしも完璧に対応するわけではないということです。例えば『どんな〜』といったことを訊きたいときには how を用いるものと教わることも多いものですが、実際には前述の例のように『どんな本』は What book で表されます。しかし『どんな=how』と覚えてしまうと、ついhowから文章を作り始めて、どうbookを組み合わせれば良いかに悩んでしまうということもあるのです。

したがって、重要なのは『シンプルに質問をすること』と、『疑問詞というものを正確に理解しておくこと』であると言えますが、これは座学でも充分に可能なことです。不安があるなら、一度再チェックしてみると良いでしょう。

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