英語を話せるようになりたい、将来は英語を使って仕事ができるようになりたい。そんな風に思う人は多いでしょう。しかし英語の勉強は、学校の授業だけで完璧にできるものではありません。なぜなら、英語を使いこなすための勉強とはテストで点数を取るための勉強ではなく、現実に使われている言葉を学ぶということだからです。そこで重要になるのが、独学で英語を勉強するということです。
しかし、独学で英語を勉強する上では、いくつかの課題や不安もあるでしょう。この記事では、独学で英語を勉強するシーンについて、どうすれば独学のための時間を取れるか、どうすれば習慣化できるかにフォーカスして独学方法を考えてみましょう。
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英語の学習について重要なのは、とにかく継続することです。エビングハウスの忘却曲線に代表されるように学習においては繰り返しが大切であるということはよく言われていますが、英語もそれは例外ではありません。そして同じことを繰り返すだけではなく、以前に学んだことを土台にして次を学ぶという意識を持つことが大切です。これまでに学んだこととこれから学ぶことのすべてが繋がっているというイメージを持つところから始めましょう。その一本の線を切ってしまわないよう、継続することが大切になるのです。では、継続するにはどうすれば良いのでしょうか。そのためには、習慣化することです。
習慣化する上で、まず英語を独学するためにどのように時間を確保できるかについて考えてみましょう。ペンと紙を用意して、自分の1日のおおよそのスケジュールを書き出してみましょう。その1日の中に、5分以上の自由時間がないかを確認してみてください。このとき、普段自由時間にマンガを読んだりゲームをしたりしているなら、それも書き出してしまいましょう。その上で、まずは何も我慢せずに5分以上の自由時間を捻出できないか、考えてみてください。
大抵の場合、通学中であったり、就寝直前であったり、食事の前後であったりなど、どこかに5分以上の空き時間があるのではないでしょうか。5分あれば、英単語を覚えたり、穴埋め問題に挑戦したり、短めのリスニング音声を聞いたりすることができますから、5分の空きでもちょっとの勉強には充分なのです。
次に、1時間程度の時間をどこかで取れないか確認してみましょう。このためには、多少娯楽を我慢する必要があったり、1時間早起きする必要があったりするかもしれません。いきなり1時間を確保するのが難しければ、最初は30分と30分に分けても良いでしょう。あるいはどうしても忙しいということであれば、平日は5分の空き時間を活用して勉強し、週末や休日だけ1時間程度時間を取れないかということを考えてみるのも良いでしょう。この1時間で毎日の5分で学んだことを復習したり、文法などの時間がかかる勉強をしたり、長文を読んだりしてみましょう。
勉強を習慣化する上でのポイントは、既に習慣になっていることの前後に取り入れるようにすることです。例えば通学の途中、朝ご飯の前後や昼食時の前後で英単語を覚える、入浴中に英語で動画を見る、歯磨きをしながらリスニングなど、既に毎日当たり前のようにやっている習慣の前後で英単語をチェックしたり、ちょっとだけ勉強をしたりするところから始めましょう。最初は5分や30分の勉強でも、慣れてきたら1時間くらい集中して勉強できるようになるということもあります。寝る前に単語を5つ覚えてから寝ると決めるなど、自分の中に新たなルールを設けて、最初は簡単で楽なことから、まずは英語の勉強を毎日の習慣として当たり前のようにできるよう意識してみましょう。