英語を話せるようになりたい、将来は英語を使って仕事ができるようになりたい。そんな風に思う人は多いでしょう。しかし英語の勉強は、学校の授業だけで完璧にできるものではありません。なぜなら、英語を使いこなすための勉強とはテストで点数を取るための勉強ではなく、現実に使われている言葉を学ぶということだからです。そこで重要になるのが、独学で英語を勉強するということです。
しかし、独学で英語を勉強する上では、いくつかの課題や不安もあるでしょう。この記事では、独学で英語を勉強するシーンについて、特に語彙を増やす方法にフォーカスして独学方法を考えてみましょう。
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語彙、つまりボキャブラリーを増やすために重要なことは、一にも二にも継続です。第二言語として英語を学んでいる私たちは、どれだけ英語を勉強したとしても、「知らない単語」がゼロになることはおよそないと思って良いでしょう。どれだけ勉強をしたとしても、たとえ英検1級やTOEIC990点を取得したとしても、それでも世の中には知らない単語が溢れているものです。だからこそ、どんなときでも語彙の勉強を続けるという強い志を持ちましょう。リーディングやリスニングをしている中で知らない単語が出てきたら必ず調べるようにしましょう。もちろん、単語帳を買って勉強するというのも良い方法です。
単語を覚えるときには、ふたつのやり方があります。ひとつは量をこなす方法、もうひとつは質を高める方法です。どちらのやり方でも問題はありませんが、「自分には圧倒的に単語が足りていない」と感じられる場合には量をこなす方法を、「結構勉強してきたがまだ分からない単語が出てきたり、いざというときに単語を使えなかったりすることがある」という場合には質を高める方法を選ぶのが良いでしょう。
量をこなすときには、とにかく多くの英単語や熟語に触れましょう。10個の単語を完璧に覚えようとするのではなく、100個の単語を見てそのうちの10個でも意味が頭に残ればOKというイメージで勉強してみるのがオススメです。例えば英単語帳を使う場合、時間をかけてひとつひとつを覚えていくのではなく、単語帳を何周もするつもりで、とにかく多くの英単語に触れていくことを目指しましょう。
質を高めるときには、逆にひとつの英単語にどれだけ時間をかけても構いません。むしろ、ひとつの英単語をできるだけ掘り下げて色々な情報を得ましょう。その英単語の類義語や反対語を覚えたり、「この表現には他の言い方はないのだろうか」と考えて別の表現を探したりしてみましょう。一見して遠回りに思われるかもしれませんが、このようにして英単語同士のネットワークを作ると、それぞれの単語の定着率もぐんと上がります。
そして最後に、普段から英単語を意識して取り入れていきましょう。ちょっとここで一度この記事を読むのをやめて、周囲を見渡してみてください。そこには、どんなものがあるでしょうか。自室なら本棚や勉強机、窓、天井、参考書、マンガ、ゲーム機などもあるかもしれません。それをすべて英語で言えるかどうか、試してみましょう。もしも言えないものがあったら、英語で何というのか調べてみましょう。このように、目に入るものすべてについて英語で何というのかを常に意識することで、独学でも充分に語彙を増やしていく機会を得ることが可能なのです。