小学生のプログラミング学習には意味がない?

今は小学生からプログラミングを勉強しますし、ひとり一台タブレットを持って他の科目も勉強しているくらいITが進んできました。けれど、ここで問題に挙げたいのは、小学生のうちからのプログラミングに意味はあるのかという点です。

というのも、小学生が行うプログラミングというのはあくまで学習用で、いきなり本格的なコードを打つことはないからです。プログラミングというものを知ること、それに触れること、世の中の仕組みを少し意識すること、構造を知ることにおいては意味があると言えるでしょう。けれど、実践的であるかと言われれば、そこからさらに学習を進める必要があります。

これは英語学習と似ています。小学生のうちから英語をやり始め、外国人と楽しくおしゃべりをしてきたと思ったら、中学に上がった途端それは中学方式になり、受験のための英語おなるので英会話は封印されます。

プログラミングもそうで、小学生のうちに楽しく学んでその応用に行きたいと思っても、中学校になったらプログラミングという科目はなく、技術の授業の中で少し触れるくらいとなります。

せっかく小さいうちから学ぶようにとシステムが構築されたのに、それを続けられる環境にないのです。英語を小学生からやっているにも関わらず、英語の成績は今と昔で大差ありませんし、小学生のうちから英語を学校でやっていた子どもが英語がペラペラかというと、小学校で英語を習わなかった人と同程度です。

この現象が、今プログラミングでも起きています。将来的にプログラミングができる大人がたくさん生まれるかというとそうではなく、理系の大学で自発的に学ぶか、興味を持って独学するか、今の大人と変わらない状況に置かれることとなります。

世の中にプログラミングというものがあるんだと教えるには良い機会ですが、将来的な役に立つかというところを考えるとそれはお遊びで終わってしまい、かつ受験にも関係ないスキルなので重視されづらくなっていきます。

これからは若い人たちがプログラマーになっていくから、今からプログラミング学習をするのでは間に合わないと考えている人もいるようですが、それは大きな間違いです。上記のような理由から、今の小学生がプログラマーになれるほどの知識を得ることはありません。あくまでその後、自発的に学習する必要があるからです。よって、今からプログラミング学習をすることには大きな意味があることは確かです。

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