スピーキングでは「考えないこと」が大事

英語のスピーキング練習をする時、なかなか自分が思うことが英語として口から出てこないなら、それはもしかしたら考えすぎなのかもしれません。一度日本語を思い浮かべてから英訳しているとか、正しい英文法で話そうとしているとか、習った英単語を必死で思い出そうとしているとか。しかし、これではアドリブで瞬発力が必要なスピーキングは上手くなりません。

スピーキング練習の時のキーワードとなるのは「考えないこと」。あれやこれやと考えを巡らせている時間、相手は気まずい沈黙に耐えるか、あなたの必死な様子を眺めている他ありません。

まずは、相手に伝わればOKというもう少し気軽な目標を持つようにしてみましょう。これなら、単語だけで伝えることだって可能なものは多くなります。ジェスチャーOK、表情OK、これだけ豊かに相手に伝える手段があるのなら、英単語を少し知っていれば言えることも多いはずです。

実際、人間はコミュニケーションを取る時、言語よりも相手の表情や言い方で言わんとしていることを察すると言います。その時、参考にするのは言語が2,3割程度というから驚きです。ですから、そんなに文法や正確性を求める必要はないのです。

日本人がどうしてこのように考えがちになってしまうのかというと、それは日本の教育システムにあります。答えはひとつというテストばかりで、自分の意見を書く試験はほぼありません。そのため、○か×かの二択となり、間違えてはいけないという意識を強く持つようになりました。海外では皆積極的に手を上げて間違えるのに、日本人は正解がわかっていても手を上げないシャイになるのは間違えたらどうしようという不安が大きいためです。

スピーキングをする時には、自分は日本人で英語は母語ではないのだから間違えて当然だと思いましょう。少しでも伝わればすごいものです。初めからペラペラしゃべれるわけではないのですが、望みは高く持ってもそれを今の自分に求めるのはちょっと酷でしょう。

考えずに瞬発的に言葉が口をついて出て来るようになるまでには途方もない時間がかかります。大人になって色々難しいことが考えられるようになってからでは、余計に時間が必要です。

英語を話す時には、正しく話そうなんて思わず、気楽に構えてもっと積極的に会話を楽しみましょう!コミュニケーション能力が問われるので、表情やジェスチャーはいつも以上に大げさにすると伝わりやすくなりますよ?

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