英語には敬語がないと言いますが、それぞれの単語にはカジュアルなシーンで使うのか、それともフォーマルな場面でしか使えないのかといったある種の決まりがあります。これはネイティブ的な感覚なので学校では習いませんが、同じ日本語訳になる単語でも、使い方によってはネイティブに伝わるけれど非常に違和感があるという結果になることも。ですから、口語として日常会話で使う単語なのか、それとも文語としてビジネスシーンや文書で使う単語なのかを意識するのはとても大切なことです。
辞書でひとつの単語を調べてみるとその意味はわかりますが、カジュアルなシーンで使っても良いのか、それともフォーマルなシーンで使うべき単語なのかはまではわからないことが多いです。となると、役に立つのはネットです。オンライン英会話スクールのブログなどでは、ネイティブの視点からどこで使えば良いのかそれぞれの単語を説明してくれています。
単語のニュアンスまで覚えるのは骨が折れると思うかもしれませんが、実はその使い方と単語を同時に覚えることで定着しやすくなるので、多少時間がかかってもそれは長い目で見ると結局は効率的な覚え方をしていると言えます。
英語がペラペラになりたいと思っている人はカジュアルな単語の方を積極的に覚えれば上達は早いですし、逆に仕事で英語を使う人や、英語で論文を書く準備をしたいという人はフォーマルな単語を覚えて違和感のない英語を習得できます。
単語だけでなく、英語表現でも友達同士の間でだけ使われる表現があったり、目上の人には使わない方が良い表現があるので注意したいところです。
確かに英語には日本語ほど複雑な敬語がないため、相手の年齢を気にせず話しやすいというコミュニケーション上における大きなメリットがあります。しかし、目上の人に言うにはカジュアルすぎるという表現や単語もたくさんあることは事実です。
そのニュアンスはネイティブではなく英語学習者にはなかなかわかりづらいものですが、始めから意識して覚えたり、海外ドラマを見るうちにその使い方を覚えていったりすることは可能です。
カジュアルな単語とフォーマルな単語は慣れて来ると見分けが付くようになります。一般的には、フォーマルな単語というのはスペルが長く、私たちが見覚えのない、あるいは馴染みがないものです。論文に使うような英語は中学生や高校で覚えませんからね。大人になってから英単語を覚えるなら、「その英単語はカジュアルかフォーマルか」、これを意識してみてください。