書く:単純な英作文

英語のライティングについて勉強をしたいと言っても、英語のライティングにはいくつかの段階があり、段階に合った勉強をすることが重要になります。例えばひとつの文を英作文するのと、英検のようなライティング問題に対策するのと、自分で英語の文章を書いて情報発信するような場合では、それぞれ全く違うレベルの対策が必要になるためです。ここでは、単文の英作文についてどういったことが可能か見ていきましょう。なぜなら、文の英作文こそ、それ以降のライティング対策の要になるためです。文にも厳密な区別があるのですが、ここでは、『大文字で書き始めてからピリオドまでのまとまり』のことを文と呼ぶことにしましょう。

単純な英文をライティングするときに必要なのは、何を置いてもまずは文法ということになります。スピーキングにおいては多少文法にほつれがあったとしても気にされないというケースも多いのですが、話し手の表情や声のトーンなどの非言語情報が伝わらないライティングにおいては、文法的なエラーがあると一気に内容が伝わりにくくなってしまいます。いわゆる五文型や現在分詞・過去分詞、to不定詞の使い方、関係代名詞など、英語の授業で覚えるような文法を確実に使いこなせるようにしておきましょう。

こうした文法のチェックは教科書を読んでおくというのも良いでしょうし、市販されている文法書や参考書をチェックしてみるというのも良いでしょう。文法は最初だけ覚えることが多いように感じますが、どの文法も英語の血肉となっているものですから、一度覚えてしまえば使用頻度も高く、継続的に英語と触れ合っていれば基本的に忘れることもありません。

これに関連して個人でできる独学の手法としては、復文という勉強方法があります。これは、英文を用意し、その英文をまず和訳したあと、その和訳からもう一度元の英文を英作文するという手法です。例えば、I believe that it’s he who broke the window. という文章を見たとき、「その窓を割ったのは彼だと私は思う」とまず和訳してから、次に「その窓を割ったのは彼だと私は思う」という和訳だけを見て I believe that it’s he who broke the window. という英文を書くのです。

これにより、英文と日本語文の対応関係を意識しながら、英文を書く上で必要な要素についても注意しつつ英作文をすることができます。元の英文は、例えば例文付きの単語帳などを買ってきてそれに取り組むようにすれば、単語も一緒に覚えられるので一石二鳥ですね。

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